トレッキング

江見根古屋城跡探索

江見根古屋城跡(千葉県鴨川市)を歩いてきました。
かなりマニアックな城跡ですが、前から行きたいと思っていた場所なんです。

出発が昼前だったので、まずは探索前の腹ごしらえに『ライバック』で昼飯。
南房総には珍しいカレー専門店です。
鴨川市の江見地区にあるお店で、この辺をロードバイクやバイクでツーリングする人には定番のお店。

ライバックののポークカレー

普段はモツカレーを頼むのですが、今回はポークカレーを選択。
美味しくいただきました。

いきなり脱線しましたが、空腹を満たしたところで行動開始。
ネットでシェアされている情報では、この城跡を目指す多くの方が駅の裏手の東江見から江見八幡山のピーク(江見根古屋城の主郭)に登る最短ルート(登城道?)を利用しているようでした。
しかしながら、急登で道が分かりにくいという難儀な道のりとのこと。
恐らく山道の整備もされていない、道があるかすら怪しい感じ。

「出典:国土地理院発行2.5万分1地形図」に一部情報を書き加えました。

そこで今回は西江見の登山口から城跡の裏手(?)にある神社マークに伸びるルートを経由して江見八幡山の主郭にアクセスすることにしました。
問題の難儀な登城道は帰りの下りで挑戦するという計画。

ということで、目指す江見根古屋城の主郭がある江見八幡山はこちら。

まずは試しに駅裏手の登城道(最短ルート)への道を探してみました。

登城口に繋がる道があるはずの場所はこんな感じ。
この先は完全に藪で閉ざされていました。
強引に藪漕ぎしても良かったのですが、この調子だとその先の登城道も荒れ放題で進めない可能性あり。

ということで当初の予定通り、裏手から回り込むことにしました。

裏手の山道はこんな感じでしっかりと整備されていました。
倒木は撤去され、標識等はないものの目印のテープはありました。
勾配も緩くハイキング気分で気持ちよく歩けます。

稜線沿いに進んでいくと石塁がありました。
戦国期の南房総の城に石垣があるのは極めてまれらしいです。
(この石塁は後世に作られた物で、お城の設備ではないとの説もあり)

ここが主郭に当たる部分。
燈籠が残ってました。
後世に神社の社殿が建てられたが建物は倒壊して撤去されたとのこと。
この燈籠はその神社の名残でしょう。

江見根古屋城を取り上げている城郭本やネットサイトのほとんどではこの主郭部分に神社があったと書かれています。
しかし、国土地理院の地図には主郭の手前にある別の郭に神社マークが記載されていました。
歴史の中で神社も移動したのか、記録が間違っていたのか興味のあるところ。

そしてここからは件の難儀な登城道を通って麓に降ります。
その登城道は国土地理院の地図とほぼ同じ位置に残っていて簡単に見つかりました。
ただ、しっかりとは残っているわけではない。
上から見下ろしながらだとなんとなく分かりますが、下からの登りだとわかりにくいです。
夏に草がでてきたらさらにわかりにくいと思います。

江見駅裏に降りる山道

麓に降りるとやはりそこは藪だらけ。
強引に突破して駅裏に出て行きました。
冬だったから良かったけど、草が生い茂り虫だらけの夏だったら絶対に嫌です(笑)。

今回の足跡はこんな感じ↓

千葉県の城郭を紹介した本やWEBサイトによると、江見根古屋城は大がかりな堀切があったり、石塁があったりと南房総でも特筆すべき点のあるお城らしい。
しかしながら実際にはどの位の規模だったのか、何のために誰が作ったのかの史料が無く謎に包まれたお城だとか。
それだけに実際に歩くといろいろな想像が膨らみます。
また、適度なアドベンチャー感もあり、今回はかなり楽しい城跡巡りとなりました。

皆さんもぜひ歩いてみてください、ただし夏は避けましょう(笑)。